2025.07.15
入れ歯とブリッジ、どっちがいい?選び方とメリット・デメリットを徹底解説
皆様、こんにちは!
春日井市にある歯医者 竹村歯科クリニック 院長の竹村です。
当院は味美駅近くにあり、入れ歯に力をいれております。
お悩みなどありましたら、ご相談下さい。
歯を失った際の補綴治療として、入れ歯とブリッジのどちらを選ぶべきか悩む方は多いでしょう。
今回のブログでは、入れ歯とブリッジの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントなどを詳しく解説します。
自分に最適な治療法を選ぶ参考にしてください。
【参考情報】入れ歯とインプラント あなたに合った選択はどちら?
目次
- 入れ歯とブリッジとは?
- 入れ歯のメリットとデメリット
- ブリッジのメリットとデメリット
- 入れ歯とブリッジの費用比較
- 選び方のポイントと考慮すべき要素
- 治療後のケアとメンテナンス
- まとめ
1. 入れ歯とブリッジとは?
入れ歯とブリッジは、失った歯を補うための治療法ですが、そのアプローチや適用範囲が異なります。
**入れ歯**は、人工の歯を含む取り外し可能な補綴物です。
上顎用や下顎用があり、部分入れ歯と総入れ歯に分かれます。
部分入れ歯は数本の歯を補うもので、他の健康な歯に安定して支えられます。
総入れ歯は全ての歯を失った際に使用され、歯茎に直接装着します。
**ブリッジ**は、失った歯の隣接する健康な歯を支えにして固定する補綴装置です。
失った歯の両側にクラウンを装着し、その間に人工歯を橋渡しします。
固定されているため、取り外しの必要はありません。
両者ともに歯の欠損を補う目的がありますが、
治療の選択肢や適応する患者さんの状態によって適切な方法が異なります。
2. 入れ歯のメリットとデメリット
**入れ歯**には以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- **費用が比較的安価**:
入れ歯はブリッジやインプラントと比べると初期費用が抑えられるため、
費用面での負担が少ないです。
- **取り外し可能で清掃が容易**:
食事や歯磨きの際に取り外せるため、口腔内の衛生管理がしやすいです。
- **治療のスピード**:
入れ歯は比較的短期間で作成・装着が可能です。
- **柔軟性**:
歯の位置や状態が変わった場合でも、調整や再作成が容易に行えます。
デメリット
- **装着感に慣れる必要がある**:
最初は違和感や不安定感があり、慣れるまで時間がかかることがあります。
- **発音や咀嚼の困難さ**:
入れ歯がずれることで発音に影響が出る場合や、咀嚼効率が低下することがあります。
- **口腔内の変化**:
入れ歯の装着によって口腔内の組織に圧力がかかり、骨の減少や歯茎の変形を招くことがあります。
- **定期的な調整とメンテナンスが必要**:
時間とともに入れ歯のフィット感が変わるため、定期的な調整や再作成が必要です。
入れ歯はコストパフォーマンスに優れ、取り外しが可能な点が魅力ですが、
装着感や口腔内への影響など、長期的な視点での考慮が必要です。
3. ブリッジのメリットとデメリット
**ブリッジ**には以下のような特徴があります。
メリット
- **自然な見た目と機能**:
ブリッジは隣接する健康な歯に固定されるため、自然な見た目と発音、咀嚼機能を維持できます。
- **固定式で安定感が高い**:
取り外しが不要なため、食事中のズレや外れる心配が少なく、安定した使用感を得られます。
- **容易なメンテナンス**:
定期的な歯磨きと定期検診を行うことで、ブリッジ自体のメンテナンスは比較的簡単です。
- **骨の減少を防ぐ効果**:
インプラントほどではありませんが、隣接する歯を支えることで、骨の減少をある程度防ぐ効果があります。
デメリット
- **隣接する歯の健康への影響**:
ブリッジを支えるために隣の健康な歯を削る必要があり、これが将来的なむし歯や歯周病のリスクを高めることがあります。
- **治療期間が長い**:
ブリッジの装着には、クラウンの作製と調整に時間がかかる場合があります。
- **費用が高め**:
入れ歯と比較すると、ブリッジは材料費や技術料が高くなるため、費用がかさみやすいです。
- **将来的な修復の難しさ**:
支える歯に問題が生じた場合、ブリッジ全体の修復が必要となることがあります。
ブリッジは見た目や機能面で優れた補綴方法ですが、支える歯の健康状態や費用面での負担を考慮する必要があります。
4. 入れ歯とブリッジの費用比較
補綴治療を選ぶ際には、費用も重要な要素となります。
**入れ歯**:
入れ歯の費用は種類によって異なります。一般的な部分入れ歯の場合、
1本あたり数万円から十数万円程度が相場です。総入れ歯の場合は、
明らかに高額になりますが、指示される歯の数や材料によって変動します。
また、定期的なメンテナンスや再作成の費用も考慮する必要があります。
**ブリッジ**:
ブリッジは材料や治療の範囲によりますが、1本あたり10万円前後が一般的です。
複数本のブリッジを必要とする場合、その分費用が加算されます。
また、支える歯のクラウン治療も別途費用が発生します。
総じて、短期的な費用では入れ歯の方が経済的ですが、
長期的にはブリッジの方がコストパフォーマンスに優れる場合もあります。
費用だけでなく、治療後のメンテナンス費用も含めてトータルで比較することが大切です。
5. 選び方のポイントと考慮すべき要素
入れ歯とブリッジのどちらを選ぶかは、個々の状況や優先順位によって異なります。
以下のポイントを考慮して選択しましょう。
1. 歯の欠損箇所と数
単一の歯を失った場合はブリッジが選ばれることが多いです。
一方で、複数の歯を失っている場合や全ての歯を失った場合は入れ歯が適しています。
2. 支える歯の健康状態
ブリッジを装着するためには、隣接する健康な歯が必要です。
支える歯がむし歯や歯周病である場合、ブリッジは適さないことがあります。
3. 骨の状態
ブリッジは支える歯に力がかかるため、骨の健康が重要です。
入れ歯は骨の減少をある程度防ぎますが、インプラントのような骨吸収予防にはなりません。
4. 予算
初期費用や維持費用を考慮して、自分の予算に合った治療を選びましょう。
保険の適用範囲も確認することが重要です。
5. ライフスタイルとメンテナンスへの意欲
入れ歯は取り外して清掃する必要があるため、メンテナンスに時間を割く意欲がある方に向いています。
ブリッジは固定式のため、日常的な取り扱いが簡単ですが、定期的な検診が必要です。
6. 長期的な視点
将来的な歯の健康や生活の変化を見据えて、
長期的に安定した治療法を選ぶことが大切です。
これらのポイントを総合的に判断し、
歯科医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。
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6. 治療後のケアとメンテナンス
入れ歯やブリッジを装着した後も、適切なケアとメンテナンスが必要です。
入れ歯の場合
– **清掃**: 毎日の入れ歯の清掃を怠らないことが重要です。専用の洗浄液を使用し、歯ブラシで丁寧に洗浄しましょう。
– **保存方法**: 使用しないときは、入れ歯専用の保存液に浸すか、水に浸して乾燥を防ぎます。
– **フィット感の調整**: 時間とともに入れ歯のフィット感が変わるため、定期的に歯科医師のもとで調整を行います。
ブリッジの場合
– **口腔衛生の維持**: ブリッジ周辺の歯磨きを丁寧に行い、むし歯や歯周病を予防します。
フロスやインターデンタルブラシを使用することが推奨されます。
– **定期検診**: ブリッジの状態を定期的にチェックし、問題が発生した場合は早期に対処します。
– **食事の注意**: ブリッジに負担をかけないよう、硬い食品や粘着性の強い食品の摂取を控えることが望ましいです。
適切なケアを行うことで、入れ歯やブリッジの寿命を延ばし、快適な生活を維持することができます。
7. まとめ
入れ歯とブリッジは、それぞれ異なるメリットとデメリットを持つ補綴治療法です。
入れ歯は費用が比較的安価で柔軟性がありますが、装着感やメンテナンスの手間がかかります。
一方、ブリッジは自然な見た目と機能を提供しますが、
支える隣接歯の健康状態や費用が課題となります。
治療選択にあたっては、歯の欠損状況や予算、口腔内の健康状態、
ライフスタイルなどを総合的に考慮することが重要です。
最適な治療法を選ぶために、信頼できる歯科医師と十分に相談し、
自分に合った最善のケアを受けましょう。
さらなる情報が必要な方は、ぜひ当院までご相談ください。
皆様の健康な笑顔をサポートいたします。
当院では、入れ歯のケアに関するご相談や適切な洗浄方法についてのアドバイスを行っています。
ご質問やご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
健康な口腔環境の維持をサポートいたします。
竹村歯科クリニック
愛知県 春日井市 味美 白山町1丁目4−1
歯科医師 院長 竹村 洋志
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