2025.09.17
歯ブラシや歯磨き粉から虫歯菌・歯周病菌は感染する?知っておきたい口腔ケアの基本
みなさん、こんにちは!
春日井市にある歯医者 竹村歯科クリニック 院長の竹村です。
「歯ブラシや歯磨き粉を家族と共有しても大丈夫?」
一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
今日のテーマは、むし歯と歯周病の感染についてです。
正しい知識を身につけて、家族みんなで健康な歯を守りましょう。
目次
- 歯周病菌は大人同士では感染しにくい
- むし歯菌は感染する!特に注意すべきは「あの時期」
- むし歯予防の最適な方法とは?
- 家族みんなで口腔ケアを始めましょう
1. 歯周病菌は大人同士では感染しにくい
結論から言うと、大人同士の場合、歯ブラシや歯磨き粉の共有で歯周病菌が感染するリスクは低いとされています。
仮に菌がうつったとしても、すぐに歯周病になるわけではありません。
ただし、ご自身の口内環境が健康でない場合は感染リスクが高まるため、注意が必要です。
また、意外に思われるかもしれませんが、中学生以下のお子さんは、
親と歯磨き粉やコップを共有しても、大人の歯周病菌に感染することはないとされています。
2. むし歯菌は感染する!特に注意すべきは「あの時期」
歯周病菌とは異なり、むし歯菌は家庭内で感染する可能性があります。
驚くことに、生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。
しかし、歯が生え始める生後6ヶ月頃から感染が始まり、特に1歳6ヶ月から2歳6ヶ月の間が最も感染しやすいと言われています。
この時期、感染源となりやすいのが、大人の唾液です。
例えば、以下のような行為が感染リスクを高めてしまいます。
- 熱い食べ物を息で冷ましてからお子さんにあげる
- 大人が使った箸やスプーンで子どもに食べ物を与える
離乳食期から、大人と同じ食事や飲み物を共有する機会が増えることで、菌が感染しやすくなります。
3. むし歯予防の最適な方法とは?
「じゃあ、どうやってむし歯を予防すればいいの?」そう思いますよね。
むし歯菌を100%排除することは難しいですが、適切なケアで菌の数を減らすことは可能です。
セルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることが大切です。
【むし歯予防の5つのポイント】
- デンタルフロスの使用:歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れをしっかり取り除きましょう。
- 食習慣の改善:甘いものを食べる頻度を減らすだけでも、むし歯予防につながります。
- 野菜をたくさん摂取する:色の濃い野菜や葉物野菜は、唾液の質を改善し、健康な歯をサポートしてくれます。
- 適度な水分補給:口が乾燥すると歯垢がたまりやすくなります。水やお茶をこまめに飲むことを心がけましょう。
- 歯科での定期的なクリーニング:むし歯や歯周病は、問題が大きくなる前に見つけることが重要です。定期検診で早期発見・早期治療を行いましょう。
お子さんのむし歯予防には、親御さん自身の口腔ケアが何より重要です。
親の口内のむし歯菌が多ければ、子どもへの感染リスクも高まります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、
ご家族全員で自身の歯の健康に向き合うことが、一番の効果的な予防策と言えます。
4. 家族みんなで口腔ケアを始めましょう
むし歯は「う蝕」とも呼ばれる慢性疾患ですが、実は最も予防しやすい病気の一つでもあります。
歯科医院の定期検診を利用して、ご自身だけでなく、ご家族全員で口腔健康を保っていきましょう。
もしご家族の中でまだ定期検診を受けていない方がいて不安に感じている場合は、お気軽に当院までご相談ください。
お口の健康のため、誠心誠意お手伝いさせていただきます。
竹村歯科クリニック
愛知県 春日井市 味美 白山町1丁目4−1
歯科医師 院長 竹村 洋志
参考/院長紹介ページ