2022.06.18
虫歯は必ずしも治療をしない3つの理由とは?
春日井市 味美駅近くにある歯医者、竹村歯科クリニックでは
歯をできるだけ残すことに力をいれています。
●治療した箇所の寿命
当医院もふくめて、これまで歯医者に通われた方で「虫歯があるけど、この歯の治療はしません」
と言われたことはありませんか?一般的に虫歯と聞くと、
全て治療すべて治療すべきだと考えている方が多いのではないしょうか。
一昔前の歯科医療では皆さんがイメージするように、
どんなに小さな虫歯であっても歯を削って治療していくのが
正しいとされてきました。治療した際には、削った部分に金属やプラスチックでできた
詰め物をいれていると思います。これらは治療後どうなっていますか?
虫歯の再発とは別に、詰め物自体の耐用年数もあります。
一般的に金属で作成された詰め物やプラスチックの詰め物は約5年程度、
被せ物は約7年程度が平均の耐久年数と言われています。
つまり、治療した部分は永続的に持つわけではなく、
寿命があるということです。
●歯の寿命は、予防措置で大きくかわる
治療をしていない歯と比較した際、治療を少しでもした歯に関しては、
それだけで虫歯になるリスクがあがります。治療した歯は1度治療を終えたあとでも、
生涯にわたり治療を繰り返し虫歯が再発し、削る・治療・削る・治療のサイクルを経て、
最終的に歯がなくなっていく抜歯という流れになります。
一度失ってしまった歯は元には戻りません。天然の歯は健康維持に欠かせない重要なものであり、
維持していくことが重要なのです。
では、少しでも長く多くの歯を残すにはどうしたらよいのでしょうか?
答えは、虫歯にしないための予防措置を継続的におこなっていくことです。
自宅でのケアでは、正しいやり方でハミガキをおこない、キチンとした食生活を習慣化すること。
自宅ケアでは取り切れなかった汚れ歯石などは、歯科医院の定期検診を
3ヶ月毎に受けることで清潔なお口の中を保ちます
じつは、日本の歯科医療の考え方や国民の意識は先進国と比べると
非常に低いのが現状です。予防の意識が高い諸外国では、歯科医院に定期的に
通院することが一般的であり、それによって歯の平均寿命は永く保たれています。
●予防も虫歯を治すキッカケになります。
では、治療をせずに虫歯を放置して問題ないの?進行してやがて
歯を失うのではないの?という疑問も持たれると思います。
前提として、すでに歯の内側まで進行してしまっている
虫歯や虫歯になっている箇所が大きいケースは残念ながら治療せざるをえません。
ですが、症例によって虫歯の進行が遅いケースや進行がみられないケースに関しては、
最近の研究で予防処置による虫歯の治癒が確認されています。
国際歯科連盟(世界の歯科医師会)により、2000年に提唱されたものであり、
これからの歯科治療のベースとなってきている考え方になります。
当医院では、できるだけ歯を削らない・歯を残せるような治療を
提供していくことを大事にしております。
そのため、治療期間が比較的ながくなってしまったり、
1回の治療時間に関しても短くなってしまう場合があります。
患者様にはご迷惑をおかけしておりますが、ご理解いただければ幸いです。
これからも地域の患者様の口腔内健康維持に努めてまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
愛知県 春日井市 竹村歯科クリニック
歯科医師・院長 竹村 洋志