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口腔機能低下症とは?合わない入れ歯が招くリスクと『噛める喜び』を取り戻す治療法

【竹村歯科クリニック 院長:竹村 洋志からのご挨拶】

はじめまして。愛知県春日井市の竹村歯科クリニック院長、竹村 洋志です。
当院では「治療を通じて、これからの患者様の豊かな人生を守る」ことを信念に、お一人おひとりに最善を尽くす診療を行っております。
今回は、ご高齢の患者様やそのご家族から非常にご相談の多い「合わない入れ歯の放置」と「お口の機能低下(口腔機能低下症)」のリスクについてお話しいたします。いつまでも美味しく食事を楽しむためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

「最近、お茶や汁物でよくむせるようになった」
「入れ歯が合わず、痛いから柔らかいものばかり食べている」
ご自身やご家族に、このような変化はありませんか?「年のせいだから仕方ない」と見過ごされがちですが、実はこれらは「口腔機能低下症(お口の老化)」の重要なサインかもしれません。

合わない入れ歯を我慢して使い続けることは、単に食事がしづらいだけでなく、噛む力や飲み込む力を急激に衰えさせ、全身の健康(フレイル)にまで深刻な悪影響を及ぼします。

本記事では、竹村歯科クリニックが専門的な視点から、口腔機能低下症が引き起こすリスクと、ぴったり合う入れ歯・お口のリハビリによる根本的な改善策について詳しく解説いたします。いつまでもご自身の口で美味しく食事ができる「当たり前の喜び」を、一緒に取り戻していきましょう。

1. 「年のせい」で片付けないで!口腔機能低下症(お口の老化)とは?

加齢とともに体力や筋力が衰えるように、お口の機能(噛む、飲み込む、話すなど)も徐々に低下していきます。これを「オーラルフレイル(お口の虚弱)」と呼び、さらに症状が進行して病名がつく状態になったものを「口腔機能低下症」と言います。

オーラルフレイルと口腔機能低下症の違い

オーラルフレイルは、「少し滑舌が悪くなった」「食べこぼしが増えた」といった、健康な状態から要介護状態へと向かう“ドミノの入り口”に立つ警告サインです。この段階で気づき、適切な歯科治療やリハビリを行えば、健康な状態へ引き返すことが十分に可能です。しかし、これを放置し「口腔機能低下症」にまで進行してしまうと、食事そのものが困難になり、急速に全身の衰えを招いてしまいます。

放置するとどうなる?全身の健康への影響

噛む力が弱まると、自然と肉や野菜を避け、うどんやパンなど「柔らかくて糖質の多い食事」に偏りがちになります。これにより深刻なタンパク質不足(低栄養)に陥り、全身の筋肉量が減少する「サルコペニア」を引き起こします。足腰が弱って転倒のリスクが上がるだけでなく、飲み込む筋肉(嚥下機能)も衰えるため、食べ物や唾液が誤って気管に入り、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という命に関わる病気の発症率が跳ね上がってしまいます。

✔ セルフチェック!当てはまる症状はありませんか?

日本歯科医学会が定める基準のうち、以下の症状に心当たりがある方は注意が必要です。

  • 食事のとき、お茶や汁物でよくむせるようになった
  • 硬いものが噛み切れず、残すことが増えた
  • 薬が飲みにくい、または口の中に食べ物が残りやすい
  • 口の中がよく乾く(ドライマウス)
  • ささいな言葉(サ行やタ行など)の滑舌が悪くなった

2. なぜ「合わない入れ歯」が機能低下を加速させるのか?

口腔機能低下症を引き起こす最大の要因の一つが「合わない入れ歯の長期使用」です。「入れ歯は入れているから大丈夫」と安心してしまうのは大変危険です。

「噛めない」が招く負のループ

入れ歯が合わず歯ぐきに当たって痛いと、無意識のうちに噛む回数が減り、噛むための筋肉(咀嚼筋)が使われなくなります。筋肉は使わないとすぐに萎縮します。さらに、しっかり噛んで顎の骨に刺激を伝えないと、骨はどんどん吸収されて痩せ細ってしまいます(顎堤吸収)。骨が痩せると、さらに入れ歯がパカパカと外れやすくなり、もっと噛めなくなる……という恐ろしい負のループに陥ってしまうのです。

唾液の減少と入れ歯の安定性の関係

よく噛まなくなることで、もう一つ重大な問題が発生します。それは「唾液の減少」です。唾液は、噛む刺激によって分泌が促されます。唾液にはお口の中の汚れを洗い流す作用のほか、入れ歯と歯ぐきの間に入り込んで「吸盤のようにピタッと吸着させる」という重要な役割があります。唾液が減って口が乾く(口腔乾燥症)と、入れ歯は安定性を失い、粘膜と直接擦れて強い痛みを引き起こします。

市販の入れ歯安定剤に頼りすぎるリスク

「合わないから」と市販の入れ歯安定剤を分厚く塗ってごまかしていませんか?これは一時しのぎに過ぎないばかりか、本来の正しい噛み合わせの高さ(咬合高径)を狂わせてしまう危険な行為です。顎の関節に負担をかけ、さらなる骨の吸収を招く原因となるため、安定剤に頼りきりになる前に歯科医院での調整や新製が必要です。

3. 「機能回復」を目指す!当院の入れ歯治療とアプローチ

竹村歯科クリニックの入れ歯治療は、単に「欠損した歯の穴埋め」ではありません。失われたお口の機能を根本から回復し、再び力強く噛みしめられるようにするための総合的な治療をご提供しています。

ただ「作る」だけじゃない。お口の機能を精密に検査

新しい入れ歯を作る前に、まずは現在のお口の機能がどの程度残っているかを正確に把握します。噛む力(咀嚼機能)、舌の力(舌圧)、飲み込む力(嚥下機能)などを専門的に検査し、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画を立案します。土台となる歯ぐきや筋肉の状態が整っていないまま入れ歯を作っても、決して上手く機能しないからです。

一人ひとりに合わせた「精密な入れ歯(自費補綴)」の選択肢

保険適用の入れ歯は、使用できる素材や作製工程に国の厳しい制限があります。そのため、「厚みがあって違和感が強い」「バネが見えて恥ずかしい」といったお悩みがつきものです。当院では、患者様のご希望に合わせて、薄くて熱が伝わりやすい「金属床義歯」や、バネが無く審美性に優れた「ノンクラスプデンチャー」、しっかり噛み込める精密な自費補綴など、幅広い選択肢をご用意しています。お口にぴったり吸着する精密な入れ歯は、機能低下を防ぐ最強の武器となります。

お口の筋肉を鍛える「口腔リハビリテーション」

精密な入れ歯が完成しても、長年使わずに衰えてしまった筋肉はすぐには元に戻りません。そこで当院では、新しい入れ歯をしっかりと使いこなすための「口腔リハビリテーション」を取り入れています。舌を動かす体操や、頬の筋肉を鍛えるトレーニング(シニア向けのMFT)、唾液腺のマッサージなどを指導し、入れ歯という「道具」とご自身の「筋肉」を上手く連動させるためのサポートを行います。

4. 竹村歯科クリニックだからできる、安心のサポート体制

竹村歯科クリニックは、幅広い世代の患者様から信頼される「地域のかかりつけ医」として、妥協のない治療体制を整えています。

豊富な経験と最新設備による精密な診断

入れ歯作りにおいて最も重要なのは、型取りと噛み合わせの採得です。当院では、豊富な臨床経験を持つ歯科医師が、お口の中の筋肉の動きまで緻密に計算した型取りを行います。最新の診断設備を駆使し、見た目の美しさと噛む機能の両立を徹底的に追求します。当院の治療へのこだわりについては、ぜひ院長紹介ページもご覧ください。

▶ 詳細はこちら:院長紹介・当院の想い

通院が困難になっても寄り添う「訪問診療」

当院の大きな強みの一つが「訪問診療」への対応です。「今は自分で通院できているけれど、将来足腰が弱って通えなくなったら入れ歯の調整はどうすればいいの?」という不安を抱える方は少なくありません。竹村歯科クリニックなら、ご自宅や介護施設へ直接お伺いして、入れ歯の調整やお口のケアを継続することが可能です。最期まで安心してお任せください。

▶ 詳細はこちら:訪問歯科診療のご案内

歯科衛生士による丁寧なケアとモチベーション維持

お口の機能を維持するためには、入れ歯の清潔な管理と残存歯の歯周病予防が不可欠です。当院のプロフェッショナルな歯科衛生士が、ご高齢の方でも無理なく続けられるお手入れ方法を優しく丁寧に指導いたします。毎月の定期健診でのコミュニケーションが、患者様の「もっと食べられるようになりたい」という前向きなモチベーションに繋がります。

5. よくあるご質問(Q&A)

Q.

今の入れ歯を調整するだけでも良くなりますか?

A.

はい、現在の入れ歯の噛み合わせや粘膜に当たる部分を調整(裏装など)するだけで、劇的に噛みやすくなるケースも多くあります。必ずしも最初から新しく作り直さなければならないわけではありません。まずは現在お使いの入れ歯をお持ちいただき、ご相談ください。

Q.

高齢の親を連れて行きたいのですが、認知症があっても大丈夫ですか?

A.

もちろん大丈夫です。当院はご高齢の方や認知症の方の対応にも慣れております。ご本人様が恐怖心を感じないよう、ペースに合わせてゆっくりと優しく治療を進めてまいります。ご家族の方には、治療方針やご自宅でのケア方法について丁寧にご説明いたしますので、ご安心してお連れください。

Q.

自費の入れ歯と保険の入れ歯、機能面でどう違いますか?

A.

機能面での最大の違いは「フィット感」と「噛む力」です。自費の入れ歯は、変形が少なく薄く作れる素材(金属など)を使用できるため、お口の中にぴったりと吸着し、硬いものでもしっかり噛み砕くことができます。また、食べ物の温度を感じやすいため、食事の美味しさが格段に向上するというメリットがあります。

6. まとめ:最期まで「自分の口で食べる」幸せをサポートします

「美味しく食べる」ことは、生きる喜びそのもの

家族と同じメニューを囲み、笑顔で会話しながら美味しい食事を味わう。そんな当たり前の日常こそが、ご高齢の方にとっての最高のQOL(生活の質)であり、生きる活力です。合わない入れ歯を放置して食事の楽しみを奪ってしまうことは、健康寿命を縮めることに直結します。

ご本人だけでなく、ご家族からのご相談もお待ちしております

お口の衰えは、ご本人様が自覚していないケースも多々あります。「最近、親の食が細くなったな」「柔らかいものばかり食べているな」と気づかれたご家族様からのご相談も大歓迎です。ご家族の温かいサポートが、ご本人様を健康へと導く何よりの特効薬となります。

まずはカウンセリングでお口の状態をチェックしましょう

入れ歯の不調やお口の機能低下に少しでも不安を感じたら、まずは竹村歯科クリニックへお気軽にご相談ください。精密な検査に基づき、お一人おひとりに最適な治療の選択肢をご提案いたします。最期までご自身の口で美味しく食べられる幸せを、私たちが全力で守り抜きます。

この記事の執筆・監修者
竹村歯科クリニック 院長:竹村 洋志(たけむら ひろし)

川崎医科大学 口腔外科での勤務を経て、2000年に愛知県春日井市にて竹村歯科クリニックを開業。「目の前の患者様にとって最善策とは何かを問い続け、本当に望まれる治療を提供する」ことを理念に、地域医療に貢献。歯を抜かない予防治療から、精密な入れ歯治療、訪問診療まで幅広く対応している。

▶ 院長の詳しい経歴や、スタッフ紹介についてはこちら

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