2022.01.11
検診で初期虫歯と言われたらやるべきこととは?
皆様、あけましておめでとうございます。春日井市にある歯医者 竹村歯科クリニック院長の竹村洋志です。
引き続き、地域の方々のお口の健康の為、しっかりと努めて参りますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。去年に引き続き、ブログを通じて患者様のお口の健康につながるようなお話をしていきたなと思っております。
今回は、「初期虫歯」についてです。検診の際に、「初期段階ですが、虫歯があるようですね」と言われたことがある方は多いと思います。
虫歯と聞くと、一般的なイメージでは、歯が黒ずんでいる・大きな穴が開いてしまっているという想像をしがちかもしれません、しかし、初期段階での虫歯は一見わからないことが多く、穴もあいておらず黒ずんでもいません。どちらかというと白が少し濁った程度の状態が多いかと思います。
これを放置してしまうと、虫歯が進行し穴が開いてしまったり、ゆくゆくは歯を失ってしまいます。見た目でわからないからといって安心はせず、食生活を見直してみたり、歯磨きの仕方を改善していくことが重要です。また、フッ素を使って元の状態まで改善できるケースもあります。指摘をされたら、早めの来院をおススメします。
□食生活や歯磨きなど、予防のための見直しポイントについて
ポイント①
歯磨きは1日3回の実施する頻度も大事ですが、磨いているだけでは虫歯リスクは軽減できません。しっかりと正しい磨き方を覚えて頂く必要があります。歯の間や奥歯の溝など、細かなところも時間をかけて磨くことが重要です。当院では歯科衛生士による正しい歯磨きの仕方をレクチャーしています。患者様1人1人のお口の状態にあわせて、磨き残しがでにくいようなやり方をお伝えしていきます。わからないことがあれば、気軽に質問して下さい。
ポイント②
お口の健康のためには、食事の仕方もとても大事になってきます。必要以上に時間かけてしまう「だらだら食べ」や「だらだら飲み」は虫歯リスクをあげてしまいます。お口の中に長時間甘いものがあることで、歯を溶かしてしまい、もとの状態に戻る前にまた新たに食べ物が口に入ってくることで、歯を溶かし続けてしまいます。歯は一度溶けてしまうと、2時間かけてやっと元の状態に戻ります。間食などは減らし、できる限り規則正しい生活習慣を送れるようにしましょう。
ポイント③
溶けた歯をもとに戻す・強くするにはフッ素が有効です。フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、お口の中にフッ素を取りこむことが出来ます。ただ、せっかく取りこんだフッ素が流れ出てしまわないように、すすぎ過ぎも注意です。だいたい、おちょこ1杯程度のお水を口の中に含み、歯やお口の隅々にいきわたるようブクブクうがいをすれば十分です。歯磨き後に歯医者さんで販売しているフッ素入りのガムやスプレーなどでお口に取り入れることも有効です。
ポイント④
なにより重要ですが、歯医者さんでの定期検診を受けましょう。生活習慣を見直しても、完全にリスクをなくすことは難しいと思います。特に初期虫歯は痛みや違和感などの自覚症状がなく、進行が進んでいても患者様自身で気づくことは非常に難しいです。3、4か月程度の定期検診で、虫歯のチェックやお口の中のクリーニングを行い、プロの目でしっかりと確認・アドバイスをしていきます。
虫歯の進行は人それぞれですが、進行が進んでしまうと、もとに戻すことはできません。初期虫歯の内に、できることを早めに行いケアをおこなうことで、より長く歯を残せます。少しでも気になる方・不安な方は、定期検診に来院ください。
愛知県 春日井市 竹村歯科クリニック
歯科医師・院長 竹村 洋志