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入れ歯の注意点について Medical

入れ歯との良好な関係を築くためのポイントをご紹介します。
美味しい食事を楽しみ、健康を維持するためのヒントです。

① 違和感の克服方法

入れ歯はしばしば違和感を感じるものです。初めて入れ歯を使用する方は、「口の中でずっと”あめ”を舐めているような感覚で、気になって仕方がない」と感じるかもしれません。口の中は感覚が敏感な場所であり、大きな入れ歯を初めて使用すると違和感を感じることは自然です。しかし、慣れれば入れ歯を装着し、快適に食事を楽しむことができる人はたくさんいます。重要なのは、根気と慣れです。多くの人が努力すれば、ちゃんと使いこなせるようになります。「入れ歯に慣れるかな?」と不安に思うのではなく、「入れ歯を受け入れて慣れるぞ!」と前向きな気持ちが必要です。

② 入れ歯は「調整」で決まります

入れ歯を使用する際に重要なのは、慣れるまでに必ず「調整」が必要であるということです。自分の歯に詰め物やかぶせ物をする場合、完成品が一度で決まりますが、入れ歯は異なります。入れ歯は完成品になるまで何度も調整が必要です。なぜなら、詰め物やかぶせ物は硬い歯に乗せられるのに対し、入れ歯は口の中の柔らかい粘膜に乗せられます。粘膜は圧力を受けて変形し、口の動きに合わせて動くため、入れ歯が粘膜の上で安定することは難しいのです。たとえば、靴がピッタリと感じても、実際に歩くと靴擦れが起こることがあります。同様に、入れ歯を使用すると咬む力が粘膜に圧迫を与えます。この圧迫を防ぐために、入れ歯の調整が必要です。

③ 食事の際の注意点

入れ歯は失った歯の咬む力を補うものですが、完全に元の状態には戻りません。初めは柔らかく小さく切った食べ物から始め、両側を均等に使うように心がけてください。時間が経つにつれて、入れ歯の使用に慣れてくると、食事がますます楽しくなるはずです。

④ 発音について

入れ歯を装着すると、発音に関する問題が生じることがありますが、これは大部分が慣れの問題です。舌や唇の感覚が変わるため、発音が不自然に聞こえることがあります。しかし、入れ歯を使用しながらも舞台やテレビで活躍している俳優もいます。時間が経てば、きちんとした発音ができるようになります。一般的には、約1ヶ月程度を目安に考えてください。最初のうちは口を大きく開け、声に出して新聞や雑誌を読むことで、早く慣れることができます。

⑤ 寝るときの注意点

入れ歯を外して寝るかどうかについては、原則として入れ歯を外して休ませることが良いでしょう。入れ歯はプラスチックで作られており、水を吸収します。空気中に放置すると乾燥して変形し、フィット感が損なわれる可能性があるため、水中に保管してください。

⑥ 洗浄するときの注意点

入れ歯の汚れを放置すると口臭の原因になるだけでなく、粘膜を荒らし、歯周病や虫歯の原因となります。入れ歯を洗浄する際は水道水だけを使用してください。歯磨き粉などの研磨剤を使うと、入れ歯を傷つける可能性があります。入れ歯洗浄剤は必要に応じて使用してください。ブラッシングが重要です。また、入れ歯を洗う際は、洗面器に水を張って行うと、誤って入れ歯を落としても割れることがありません。

⑦ 入れ歯安定剤について

通常、適切にフィットしていれば、入れ歯安定剤は必要ありませんので、常用しないでください。安定剤が頻繁に必要な場合は、入れ歯の適合性に問題がある可能性があります。適合が悪い入れ歯は、歯や歯ぐきを傷つけたり、顎の骨の吸収を引き起こす可能性があります。入れ歯が緩んで感じられる場合は、歯科医に相談してください。

⑧ 入れ歯を長持ちさせるには

入れ歯も長期間使用すると、顎の形状が変化し、裏側が空いてくることがあります。カタカタしたり、取れやすくなった場合は、早めに歯科医院を受診してください。裏側を補強することで、再び快適に使用できるようになります。無理に合わない入れ歯を使い続けると、口内の摩耗や歯の損傷を引き起こす可能性があります。また、入れ歯も割れやすくなりますので、大体半年に一度の頻度で調整を受けることが良いでしょう。入れ歯は歯の代替品であり、自然な歯にはかないません。自分の歯を大切にすることを忘れず、入れ歯を補助として使う努力を続けてください。

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